エンジェルウオーズ 70点

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ザック・スナイダー監督の「エンジェルウオーズ」DVD見たさ〜。前々作の「300」は古代スパルタの男達の戦いを絵画のような美しい映像美で描いてみせた斬新な映画だった。ムキムキの男ばかりの映画だった反動か?今回はセーラー服で日本刀をもった金髪の少女が主人公。

「なに借りてきたの」と聞かれ「ええと…エンジェルウオーズっていうやつ」と答える。じゃっかん恥ずかしい。なんでこんなタイトルにしたんだよ〜と思う。原題は「サッカーパンチ」となっている。意味を調べたら「不意なパンチ」ということだそうだ。このままのタイトルでいいのによ〜。

ストーリーは精神病院に送られた少女が空想の世界で仲間と戦うというもの。その中で5つのアイテム「火」「地図」「鍵」などを集めていく。空想世界が2段階あって、娼館と戦場となっている。それぞれの登場人物や生死もリンクしているんだけど「インセプション」や「マトリックス」のような複雑な世界が構築されているわけではなく、はっきりいってセーラー服の少女が銃と日本刀でドラゴンやゾンビ軍団と戦いまくる!というところが中心なのだ。いってみれば監督がやりたいことを詰め込んだ的な大アクション映画。

第一次大戦風の複葉機とロボットの戦いや、ドラゴンと爆撃機の空中戦。中学生がこういうのあったらいいよね、なんていうワクワクする戦闘シーンが重厚でダークな映像美で描かれる。少女達のアクションシーンもキメキメのスローモーションで見応えのあるシーンの連続だ。かっこいいぞ〜

戦闘シーン以外にも、いちいち映像が芸術的で、ころがるボタンや、割れる電球など、象徴的でかっこいいシーンもたくさんでてくる。この監督は完全なアート映画を撮ってもすごいものを作ると思うよ。まさに映像の魔術師だ。

しかし心理描写などはあまり深く描かれていない。精神病院が舞台なんだし、もっと各キャラの個性もだせば感情移入もしやすいのだが、そのあたりはつっこまないため、敵を倒したり仲間がやられたりしても、あまり心に響かないところがある。物語もどんどん展開していくわけではないので、そこがゲーム風とかプロモーションビデオ風といわれるところだ。しかし、これだけのアクションを見せられて文句をいうのはヤボというものだ。そこはわりきって、スナイダー流の映像パワーにひたすら酔えばいいのだ。ゲームとPVとマンガが融合した画期的な作品として見ればいい。

空想世界で戦う敵はロボットだったりゾンビだったりドラゴンだったりする。つまり人間ではないのだけど、この物語では男という存在が敵として描かれてる。主人公に暴行を働く継父や看護士など、男は女を支配する敵として描かれる。その中で救いになっているのが各シーンに現れるグレンスコットだ。場面ごとに主人公を導く師匠だったり、チームを率いる隊長だったり、主人公達を守る父親的存在として描かれる。特に最後のさりげない登場は慈愛に満ちていて、なんともいいシーンだった。

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