事件現場清掃人が行く読みました

先日ライブでお会いした高江洲さんから著書を頂きました~。いやあ凄い本だよ。すごい生き方だよ。自分の小さな悩み事は吹き飛んでしまうよ。



自殺、孤独死、そんな現場のお部屋を元に戻す特殊清掃人。発見されるのが何ヶ月も経った後だから、畳を剥がして、下の板も変えなきゃならないし、なんといっても匂いを完全に消すっていうのがすごい。 死臭は知らないけど、かなり匂うヤギ料理店は入ったことがある。あそこも生命に危険を感じるほどの匂いだったが、この現場はその何倍も凄いと想像できる。そんな匂いが少しでも残っていたら人は住むことはできないだろう。

高江洲さん自身も最初は仕方なく引き受けた仕事だったという。誰もやりたがらない仕事が回ってきた。屈辱を感じたこともあったが、残された遺族を見て気持ちが変わったという。自分の息子が死んで辛い思いをしているのに周りに迷惑をかけたと謝り続けている母親。大家さんに頭を下げながら必死に床を拭いている姿を見て、この人を助けてあげたいという気持が湧いてきたという。そしてこれこそ自分の転職だと思ったのだそうだ。自分の母親から「惨めな仕事だねえ」と言われたこともあったそうだが、そうではないと。大家さんに、ご遺族に、そして亡くなった故人に感謝され喜んでもらえる尊い仕事なんだという。

孤独死された方の部屋で窓も閉め切った状態で一人黙々と作業を続けるのはどんなものだろうか。ご遺体はかたずけられているとはいえ、猛烈な匂いにハエやウジ、そしてここで誰にも看取られず亡くなったという究極の孤独。自分の気持ちも底なし沼に飲み込まれるように落ちていかないだろうか。仕事の後でも尾を引かないだろうか。精神的に大変な仕事だと思う。そんな死の世界に毎日のように接している高江洲さんの文章には修行僧のような雰囲気が漂っている。読んだ後は、今日という一日をもっと誠実に感謝を持って生きよう。そんな気にさせられる素晴しい本だ。
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