レ・ミゼラブル 80点

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映画「レ・ミゼラブル」を見てきたさあー。噂にたがわず素晴らしい。ミュージカルの舞台を映画化したということなんだけどよ、舞台も原作も知らないんでマッシーは全てが初体験なんだけどねえ。正直ミュージカルだと、どうなのかなあと思ってたんだけどそんなの全然関係無しに感動させられた。

冒頭の嵐の中、巨大な船を囚人達が引くシーン、CGバリバリなのがなあと思いつつもその力強い歌と演出に圧倒される。この映画は今までのミュージカルとは違う。そういえばダンスがないさーねえ。ミュージカルというよりオペラに近いのだろうか。オペラを知らないのでなんともいえないのだけどよ。そしてセリフが全部に歌になっている。普通ミュージカルはセリフがあって感情が高鳴ってくるとその想いが歌になるわけだけど、これは最初から全部歌だ。そもそも舞台版がそういう風に出来ているということかねえ。それでも舞台を見たという印象ではなく、映画を見たーという感じが残るんだよねえ。スケールの大きな大河ドラマを見た~という余韻が三日ぐらい続いたよ。やっぱテーマが人間にとって普遍的なさ、良心の問題とか、若者達の革命へのエネルギーとか、身を焦がすような恋心とかそういうものをパワフルに描いているからだよねえ。そして映像がまた重厚なんだよ。往年の名作映画ように絵画的で、最新作のようにクリアーなんだよ。最近の映画は映像が素晴らしいねえ。

そして感動の最大のポイント。役者の顔をアップで映しまくる。自分の胸の内を全身全霊で歌い切る登場人物達。ヒュージャックマンもラッセルクロウも歌がプロ級に上手い。表情、目の動き、流れ落ちる涙。各キャラがみんなそれをするもんだから、もう感動の嵐。しかも歌が現場でのライブ録音だからねえ、生々しいんだよこれが。息継ぎとかもはっきりと見て取れるからねえ。僕らはそれを字幕で読むからちょっと間接的だけど英語が直接分かればこのダイレクトさは凄いんじゃあないかな。

監督トム・フーパーはこの作品を映画化するときに舞台のよさをなるべく残そうとしたと思うんだよね。むしろ舞台の感動ポイントをより強調するためにこういう顔アップ中心の演出にしたのかもねえ。それは背景があまり映らなかったりダイナミックな動きが削がれてしまう危険があるんだけど、そんなマイナスも全然感じさせないよう上手くバランスをとっている。舞台の感動体験を映画の技術でさらにスケールアップした。そんな新境地を開くような作品だ。今後ミュージカルはこのレベルでお願いしますみたいな、ハードルを上げてしまった。そういう点ではミュージカル映画界の「プライベートライアン」なのかもしれない。
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