バートン&リボウスキ95点

バートン・フィンク [DVD]

バートンフィンク 95点

やっぱ面白いねえコーエン兄弟。この人たちの映画は傑作ぞろいだね。実は昔に劇場で見たんだけど、そのときは面白いとは思わなかったんだよな。なんでだろう。こんなに面白いのに20代の俺!。ビッグリボウスキ同様まったく無駄のない見事な映画だった。このふたつは雰囲気も似てるね。コメディな感じがあってシュールで基本はサスペンス。ジョングッドマンがブっ飛んだ役柄。スティーブブシェーミーはいてもいなくてもいいようなポジションなのに何か印象深い。個性的な登場人物達に主人公が翻弄され、犯罪にまきこまれていくというプロット。どちらも甲乙つけがたい傑作で、バートンのほうはダークでハードボイルドより。リボウスキは明るくてドラッグ&アートよりかな。

 ハリウッドにやってきた脚本家がレスリング映画の仕事を引き受けるんだけどまったく書けずにホテルで缶詰になっている。ネト〜っとはがれる壁紙。ブ〜〜ンと気になる蚊。でもハリウッドには蚊はいないんだと。知らんかった。試写室でレスリング映画のテイクを何度も見せられるシーン。ここが気が狂いそうで最高に可笑しかった。そして隣に宿泊している気のいいセールスマンの正体は。

 この映画、デビッドリンチのように夢を見た後のような不思議な余韻が残るねえ。でもどこから幻覚(夢)だったんだろうか。殺人鬼自体が妄想なのか。それとも実は全部現実のことだったのか。最後に浜辺をさまよいポスターの美女と出会うのはなんだか天国をさまよってるようで不思議な終わり方だ。箱の中身は当然あれがはいっているはずなのだがそれが分らないのも夢のような印象だ。

ビッグ・リボウスキ [DVD]

ビッグリボウスキ 95点

面白いねえ。コーエン兄弟の映画はあまり見てないんで新鮮だった。そしてなんだか完璧な映画を見た気がするよ。完成度が凄いのに登場人物がもうダメ人間ばっかり。まともな人がいない。主役のリボウスキはいつもヨレヨレ。酒飲んでるかマリファナ吸ってるか。友達のウオルターはベトナム戦争の話ばかりするキレやすいトラブルメーカー。もう一人のドニーは間抜けすぎていつも言いたい事をいわせてもらえない。

リボウスキが大富豪に間違われた事から誘拐事件にまきこまれるわけだが、ウオルターの暴走で自体がどんどん悪い方へいってしまう。大富豪の方のリボウスキは車椅子だが相手に喋る隙をあたえないようなパワフルな性格。その娘ジュリアンムーアーは現代美術家でキエ〜〜とワイヤーで飛びながら絵を描く。この登場シーンが最高です。こんな奇人変人ばかりの中心にヨレヨレのリボウスキがいて、彼なりに状況をよくしようとするわけなんだけど、ヨレヨレすぎてわけがわからなくなるという感じ。

すごくアホな映画を見たっていう印象なんだけど、それとは逆に脚本や演出が素晴らしくて、もう無駄なところとか、ここはこうした方がいいんじゃないっていうようなとこなんか全然ない。最後の散骨のシーンなんてヨレヨレでありながらも悲しみ、友情、やるせなさが混じったなんともいえない印象的なシーンになっていた。

ボウリングは主人公達が唯一打ち込んでいること。本筋と直接は関係ないんだけどが、映画のいろいろなシーンでボウリングモチーフがコミカルに象徴的に使われる。リボウスキーが見る夢のシーンではミュージカル風に描かれる。これがどれもセンス最高の映像になっていてボウリング愛に満ちたプロモーションビデオのようだ。傑作なのが転がるボウリングの穴の中から見たショットな。こんあもんよく考えたよなあ。
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