アザーズ 85点

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監督はスペインのアレハンドロ・アメナーバル。美しい映画ですねえ。格調高いです。世間と隔絶したような霧の中に浮かぶお屋敷が雰囲気最高です。戦争で帰ってこない夫。二人の子供は光アレルギーということでいつもカーテンを閉めている。そんなプレッシャーを抱えながら気丈にがんばっている妻。そこに3人の謎の使用人が現れる。誰もいないのにピアノが鳴る。子供にだけ見えるいないはずの少年。すごく正統派な幽霊屋敷ものなんだよね。それが逆に新鮮なんだよ。古いのに新しい。シャラマン監督の「ヴィレッジ」のあとに見たんだけどこの二つはムードが似ているね。じっくりと丁寧に描く感じ。怖さの裏に大きな悲しみが横たわっている感覚。

 ニコールキッドマンが昔の女優さんみたいで凄くはまってました。ハッと驚いた表情がクラシック映画って感じだよね。あと存在感あるのが謎の使用人のおばさん。無表情で全てを知っている感じで怖い。このあたりはヒッチコックのレベッカを彷彿とさせるねえ。ドンデン返しはある程度予測できるものなんだけど、ス〜〜っと現実世界にシフトするラストの演出が素晴らしかった。ずっとひっぱっていたビクター少年の謎も最後にワンシーンちょこっと出るだけだしね。印象深いのが死者たちの記念写真。ご遺体を正装させて記念写真を撮る。こういうのはほんとにあったのかなあ。それが恐ろしくも哀しい。
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