リトル・ミス・サンシャイン 75点

リトル・ミス・サンシャイン [DVD]

リトル・ミス・サンシャイン

ロードムービーってのはなんだかいいよねえ。オンボロ車でトコオコいくってのがいいんだよなあ。クーラーの効いた快適な車じゃあ絵にならない。その点、この映画は最高。フォロクスワーゲンのバンですよ。しかもいい感じで壊れているんだよね。スタートは家族みんなで押さないとエンジンがかからないんだよなあ。これが心はバラバラでも協力しなければ人生進めないっていう象徴になってるんだよねえ。

この家族はみんな問題を抱えている。教授のおじさんはゲイで自殺未遂。長男はパイロットになるために喋らないっていう誓いをたててる。おじいちゃんは口汚く文句ばかり。お父さんは「人生勝ち組になるためのプログラム」っていう講演をしてる。しかし人は集まらず出版も危うい。勝ち組理論を説きつつも本人は勝てないでいるというジレンマ。この設定はすばらしい。

そんな中、幼い娘がミスコンに出場できるという幸運が舞い込む。それぞれの挫折を引きずりながら、いつしか家族は、この最後の希望、娘を遠く会場へ送り届けるってことに一致団結して行く。このミスコン。子供のコンテストと思ってあなどっていたら、そんなレベルじゃあない。立ち方、歩き方、化粧に笑顔、どれも大人顔負けのクオリティ。主人公たちの娘の学芸会レベルでは太刀打ちできないものだ。しかしこの家族、ここでひきさがるわけにはいかない。もう勝ち負けなんて関係ねえ。この舞台で自分たちの生き様みせてくれるわ〜〜という展開です。この映画はいってみれば勝ち負けに対するアンチテーゼだろうか。男性社会での勝ち組負け組。女性ならミスコン。しかし押し付けがましいところもなく、ちゃんと答えをだすわけでもなく、とても自然でさわやかな感動が心に残るいい映画。満足度はとても高い映画です。あとDVDのジャケアートがすごいいいですね。映画のジャケアートは良くないのが多いので、こういうのが増えてほしい。
スポンサーサイト