英国王のスピーチ 80点

英国王のスピーチ スタンダード・エディション [DVD]

第二次大戦前、イギリスの国王となるジョージ6世は「どもり」があって人前での演説が凄く苦手で恐怖ですらあった。それを言語療法士ライオネルとともに克服していくストーリー。

地味な印象だったんでずっと見てなかったんだよね。でもこの監督のレミゼラブルがとても素晴らしかったんで前作も見てみようと思い鑑賞。結果、やっぱ面白い。トム・フーパー監督、ファンになりました。

吃音克服のためにヴォイストレーニングのようないろんなテクニックが駆使されるわけなんだけど、やっぱり大事なのはメンタル面。心の中にしまわれた抑圧が言葉をつまらせているわけだ。その原因となる過去を吐き出させることが重要。そのためにジョージ6世に向かってわざと怒らせるように追いつめたり揺さぶったりする。日本人にはピンとこないがジョージ6世は大英帝国の頂点にいる存在だ。かたやライオネルはオーストラリアという植民地出身の平民。大きな身分差があるが、ライオネルの「どもり」を必ず直すというプロとしての信念。ジョージ6世の国民を導かねばならないという責任感。それが喧嘩しながらもいつしか友情となって行くところが感動だ。

室内のシーンが多いねえ。色合いがきれいなんだよ。すべてのシーンが絵画のように美しいし、結構映像美映画だよねえ。昔の古いマイクなんかガジェット感も素晴らしいよ。登場人物の背景がぼけているとこなんか、一眼レフで撮られた写真集みたいだ。静的なシーンが多いんだけど、広角レンズを使っているんで構図がダイナミックだ。特徴的なのが登場人物をちょっと右とか、左とか端っこに配置するんだよ。その間をとるような画面構成が心理描写を深いものにしてるんだ。例えば主人公の背中側に空間があればその人の背負う人生みたいな感じで不安感とか寂しさとかが表現されるわけだよ。アーティスティックな構図だよね。アルバムのジャケット写真とかさ、プロモーションビデオとかさ、ミュージシャン風な構図。 そういう中でここぞという時に主人公の正面アップどーん!これがインパクトがあるんだよねえ。
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