ネバーランド 70点

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あのピーターパンの物語の誕生にはこんなエピソードがあったとは。実話に基づいた話なんだそうだね。「主人公は僕だった」を撮ったマークフォースター監督。しかしこの監督、結構作風変えてくるねえ。1900年初頭の英国ということで、美しい風景や衣装。油絵のような舞台や劇場。グラフィカルな「主人公は僕だった」と違って落ち着いた深みのある映像。そこにフッとファンタジーの要素が入り込んでくるのがなんとも素晴らしい。ベットの上で飛び跳ねている子供達がスーッと窓から飛んでいくとか。子供達の手作りの舞台とか、実際の舞台もファンタジックだ。最後のネバーランドは感動的です。現実世界と想像世界をさりげなく繋げるのがとても上手い。

スランプ気味の劇作家バリ(ジョニー・デップ)が公園で出会った未亡人と4人の息子達。3番目のピーターは父を失ったショックで子供らしい想像力をくだらないと冷めた目で見ていた。その子が気になるバリは子供達と毎日のように遊ぶ。そこからピーターパンの話が出来上がって行く。バリ自身も無邪気で子供の様なとこがある。現実と想像が混じり合うような映画だけど背景には「死」の悲しみが大きな影を落としている。それがこの映画を物悲しくも忘れがたいものにしているねえ。マイナスポイントですがジョニーデップのキャラ造形が弱いかなあ。父親でもないし、男でもない。作家として苦しむわけでもない。そういう曖昧さがリアルなのかもしれないが。
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