ヴィレッジ&サイン85点

はっきりいってクセになる監督だ。しかし、この面白さは一般受けはしないと思う。シャマラン映画がなんで批判されるのかというと単に大勢の人が見てるからじゃないのか。一部のファンが支持する映画だよね。彼の面白さは「インチキ超常現象ニュースのような題材をじっくりと格調高く描く」っていうことだから。これはほんとに独創的なスタイルだよ。「格調高い映画だと思ってみたらなんだこのくだらないストーリーは」って思われたら身もふたもない。

マッシーは昔「ムー」が好きで愛読書だったんだよね。沖縄で「ムー」を読んでる人間がいるのは想像つかないかもね。さすがに歳とともに読まなくなったんだけど。でもときどきなんか読みたくなるんだよね。そういう心のスキマにハマるのがこのシャマラン監督。なんかクセになるんだよね。ほとんど癒しのレベルで好きなのかも。

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「ヴィレッジ」は凄い面白かった。85点です。ワクワク度は90点だったかもしれない。しかしこの作品は酷評されているんだよねえ。プロットが盗作といわれてます。58年のロジャー・コーマンの映画に話しがそっくりなのだそうだ。自分の好きな町山さんが酷評してるんで残念なんだけど。でもこういうプロット自体は誰でも考えつく代物かなと。隠れ里みたいな都市伝説。幸せなユートピアが実は?というもの。

ジャケはホラーチックな不気味なイメージだけど、実際はきれいな感じの映画ですね。小さな村はこぎれいでファンタジック。村人も素朴でお祝いには頭にリースを飾ってフォークダンスを踊るようなイノセンスな感じ。村の外には出てはいけないという掟があって森には怪物が住んでいるという。ただの作り話かと思ったら、怪物がさっさとでてくるんで「え〜ほんとにでてきたよ。どうすんのよこれ〜〜!」という感じで興奮させられた。これは「サイン」のエイリアンもそうだったな。こんな風に異形の物が現実世界に現れるのがたまらないんです。大興奮。

またシャマランの視線って優しいんだよね。愛する人を失うことの悲しみ。過去のトラウマを気遣う優しさがある。シャラマン本人にそういう経験があるのだろうか。思えばどの作品もそういう悲しみが共通してる。盲目の娘が村の外で出会う青年やその上司(監督本人)とのやりとりにもそれが滲み出ていたなあ。

ただ不満だったのは殺人を犯してしまう知的障害者のノア。彼の行動がちょっと説明不足なんだよね。彼のポジションになにか象徴的な意図があると思うのだけど、そこがよくわからなかった。

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サイン 85点

再度鑑賞です。エイリアンの見せ方がうまいよねえ。ブラジルで撮影された映像なんか凄い興奮しました。この世に異様なものが現れる衝撃。家の中にエイリアンが入ってくる恐怖。マジかよ〜〜はいってきたよ〜〜みたいな。こういうのを見せるセンスが素晴らしい。並の監督がこういうシーンを撮れば陳腐なものにしかならないよね。だってリビングにおもむろにエイリアンが現れるんだよ。「シャ〜〜」みたいな感じでさ。バットで戦うんだよ。こういうのって見せ方によっては酷い作品にしかならないよね。こういうちょっとヤバい流れを、映画として成り立たせるっていうセンスが凄いと思う。

妻の死で信仰をなくしてしまったメルギブソン。農場に突如ミステリーサークルが現れる。誰かのいたずらか?エイリアン来襲ものでありながらアメリカの田舎町の一軒家だけで話が進行する。そして最後にあかされる妻の死の意味。謎の言葉は。という、あらすじだけ聞くと、全然面白そうじゃないー。このあらすじと映画の面白さがまったくべつものなんだから。

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