ものすごくうるさくて、ありえないほど近い 70点

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い [DVD]

911で父を失ったアスベルガー症候群の少年が主人公。父親役はトムハンクスなんだけどこれが最高の父親像。人と接することの苦手な息子を心配しつつ彼の頭の良さを活かすように、いろんなことを調べて世の中の謎を解いて行くように一緒に遊ぶんだよね。そんな父が残した最後の謎「鍵」。ブラックという名前を手がかりにニューヨーク中のブラックさんを訪ね歩く。道路をただ歩くだけでも大変な彼はパニックになるのを抑えるため精神安定用にタンバリンを鳴らしながら歩く。そんな姿はけな気なんだけど、他人を傷つけるようなことはガンガン言うし、母親に対してもどんどん酷いこというし。かわいそうな少年っていう単純なものじゃあなかった。そこがリアルだけどちょっと感情移入しにくかったかな。父親とお爺さんはとても丁寧に描かれる。母親は蚊帳の外なのかと思ったら実は主人公に分からないようにいろいろ協力していた。それが最後にオチみたいに明かされるんだけど、これはどうだろう。どうせなら同時進行で描いて行けばよかったのではと思う。出会う人々との心の交流も数が多すぎてダイジェストっぽいし。原作を上手いこと圧縮してまとめたのだろうが要素が多すぎるかなあ。もっとバッサリカットして父と息子というテーマのみに絞った方が良かったのでは。そこが不満な点だがスティーブン・ダルトリー監督の演出は想像以上に素晴らしかった。落ちる水滴がワールドトレードセンターから落ちる人に重なるシーン。父はビルから落ちて死んだというトラウマがさりげなくも強烈だ。また二回見ると冒頭のシーンはあまりにも衝撃的。
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