パリ、テキサス 80点

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84年の映画なのかあ。古さとか全然関係ないねえ。もうアメリカの美っていう感じの映像がすばらしい。観賞後もずっとそれが頭に残ってるんだよ。ドイツ人のヴェンダース監督が切り取った美しい映像の数々。乾いた砂漠に抜けるような青空。モーテルのネオン。公衆電話。トラックの荷台に乗った息子とトランシーバーで話すシーン。旅に出ることを決める時にバックに映る高速道路のジャンクション。すばらしいシーンがたくさんでてくる。こんな映像美はあまり知らない。なんでこんなにきれいに撮れるのだろうか。ロビーミューラーという方の撮影だそうです。いいなあ〜。こんな風に沖縄も撮ってもらったら最高だろうなあ。夕暮れの58号線とかブルーシールのビッグディップのネオンとか絶対良い感じで撮れると思うんだよなあ。監督が同じドイツ人ということで「バグダッドカフェ」にも通じるものがあるかねえ。アメリカを舞台にした映像美映画ってあんまりないものね。あと音楽が最高ですよ。ライクーダーのスライドギターのみですよ。これがシンプルで味わい深いんだよねえ。

しかし脚本に関しては不満かな。砂漠を彷徨う記憶をなくした男。弟が迎えにくるが何も語らない。中盤、主人公が子供を連れて母親を探しに行くところからようやく物語が動き出す感じになる。最後に母親に会うのだが、どうして別れることになったのかという肝心な理由が、セリフだけで説明される。ここを映像で語ってほしかったなあ。場所も覗き部屋?っていうような風俗チックなとこだしね。最後に男が去って行くのも身勝手な男に見えてしまうんだよなあ。息子を我が子として育ててきた弟夫婦もその後どうしたのか描かれないし。男女の愛、ロードムービーと思ってみたのだが父と息子の物語の方が全然印象に残るね。そっちを主題にしたほうがよかったかな。超美貌のN・キンスキーと比べると主役のトラヴィスの人が地味かなあ
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