ブータンが亡くなりました

11月15日の朝。我が家のフレンチブルドック「ブータン」が亡くなりました。



ブータンへの手紙

「ブータン。てんかんの病気は辛かったか。不安だっかか。恐かったか。部屋をぐるぐる回ってはいろんなところにぶつかってたね。君は俺が初めて飼った犬だった。犬と共に生きることの素晴らしさを教えてくれてありがとう。死ぬ前に散歩に行けてよかったなあ。君の好きなお馬さんにも会えたし。天国では昔見たいに、走り回ったり、階段を上ったり、他の子とも追いかけっこして遊ぶんだよ。君の好きな卵サンドも食べるんだよ。ブータンがいなくなってほんとにさみしいよ。さようなら。ブータン 」



11/14日の夜に徘徊が収まらず、いつもより強い興奮状態だった。夜の2時ごろに緊急病院につれていきジアゼバムの注射をうってもらった。それで興奮状態も治まり、いびきをかいて寝たので安心して家にもどったんだ。それから2時間ほどでまた起きて落ち着かないモードになった。薬が切れたか?座薬を投入すべきか?しかし10分ほどで収まって、また寝てくれたのでこれで大丈夫と思って自分もいつしか寝りについた。

朝、気がついたら息をしていなかった。寝ているうちに亡くなったのか。心臓マッサージ、人工呼吸。生き返ることはなかった。持ち上げたブータンの体がグニャリとなっていた。爆睡しているときとも違う感触だ。ブータンが死んでしまった。

ブータンがてんかんを発症してから7ヶ月。発作を薬でコントロールする日々だった。フェノバールは後ろ足が立たなくなるけど食欲はある。エクセグランは食欲がなくなるがふらつきはさほどでもない。いろいろやりながら、ご飯も食べて散歩もできるっていうバランスを探した。臭化カリウムを飲んだあとは40日間発作が起きなかった。あのときはもう治ったのか?て思うほど調子がよかったなあ。そのあと悪くなったり持ち直したり、一時期は悪い状態だったが、最近は結構良い感じになっていて散歩や小旅行にもいったんだ。ただ、一日中寝ていることが多かったし、徘徊のような感じで部屋を歩き回るようになっていた。

家の中はいろんなところがブータンの病状にあわせて作られていた。玄関の冷たいタイルの上にドテっと座って眠り込んでしまうために冷えないようにとダンボールを敷いた。発作で体が熱くなるのでブータン用の扇風機。冷蔵庫には保冷剤が常に用意されていた。発作がおきるとピータンが攻撃するためリードを繋げるようになっていた。部屋をはいかいして壁にぶつかりまくったり、スキマに頭を突っ込んで動けなくなったりるのでダンボールで大きな囲いをつくった。後ろ足が立たない時のために補助ハーネス。ご飯が食べれない時の流動食。夜中の救急病院の場所、電話番号。薬は絶対に飲まさないといけないから、舌の奥の方につっこんでゴクっと飲ませるっていう技も出来るようになった。

ブータン。君の年齢はいくつだったんだろうねえ。家にきてから7年。保護犬だからちゃんとした年齢がわからない。10才なのか?11才なのか。ひょっとしたら12才なのかもしれない。

ブータンは歯や目は悪かったけど、毛艶はよかった。黒光りする光沢があって、死んでも毛のきれいな感じはそのままだ。顔も眠っているようだ。いつも寝ていたから。今もただ寝ているようにも見える。ただ永遠に起きない。永眠っていうことばはピッタリだなあ。

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あんまり吠えたりしなかったからたまに吠えるとうれしかった。もっとピータンみたいに要求吠えとかしてほしかった。

君は何が好きだったのだろうか?馬に反応したことがあったから、きっと馬は好きだったのかも。最後に千葉のダチョウランドに行ってポニーにも会えたし。一番最後の写真はアルパカとの写真だった。

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車に乗るのも好きだったね。車の鍵の鈴の音が聞こえるとダッシュで走ってきたもんな。でも車に乗っても寝ていたけど。

最後まで結構、散歩できたのがよかった。散歩というより徘徊ぽかったけど。右にばっかり回ってたなあ。

水につかるのが好きだった。湖に行くと自分から水の中にはいってたし。暑いから体を冷やすことが好きだったんだね。 冬の方が元気がよかった。夏は苦手だったね。

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食べ物は何が好きだったのか。あまりよくわからない。卵サンドは好きだったようだ。病気のわりには食欲もあったし、よく食べてくれたのが助かった。食べないっていう時が一番こまる。舌が大きくて、歯がすり減ってあまりなかったから、どうやってご飯を食べているのか、よくわからなかった。

祭壇を作ってブータンのクッションに保冷剤をいれて、家で四日間過ごした。毎日散歩にでかけた。カートで外から見えないようにして、人がいないところではブータンの顔だけだして、思い出の場所を巡った。

君の好きな場所をめぐると、あっちの公園でウンコするとこ。こっちの公園でウンコすること、っていう風にトイレめぐりになってしまった。トイレがいつもきまっていた。警戒心が強かったんだよね。ピータンみたいにどこでもトイレしなかったなあ。ふらふらになってもトイレはうまくできていたね。

がんじが死んだ時はどうやって立ち直ればいいのかっていうほどうちのめされたけど、ブータンは闘病生活があったぶん、そのショックがやわらいでいる。死を覚悟したことが何度もあったから、悲しみが7ヶ月の間に分散されたんだ。病気してくれてありがとう。ブータンが自分の苦しみで俺の悲しみを和らげてくれたとも言える。

火葬は「ペットパパ」さんの火葬トラック。以前にがんじを火葬してもらったところだ。とても感じが良くて、料金も安いし、ここ以外は考えなかった。板橋区のとある公園の近くの路上で火葬します。とてもいい場所です。よくこんな場所を見つけたなあと思う。トラックのうしろの扉を半開きにして隠れるようにして、最後のお別れをする。花でブータンをおおって、好物の卵サンドをお供えして、ブータンへの手紙を呼んだ。そして火葬の扉が閉まる。火葬トラックの中で完全燃焼させるので、臭も煙もまったくでないのだ。ここでペットを火葬しているなんて誰も気づいてないだろうね。

火葬には1時間半ぐらいかかる。その間に公園をピータンと散歩する。お前もひとりぼっちになってしまったなあ。この日はとても天気がいい。がんじの時は雪が降るっていう凄い日だった。あれは忘れられない。あの日とは正反対で、雲一つない青空のおだやかな秋の空だった。この日を選んでよかった。

火葬が終わって骨を拾う。ブータンの骨は小さかった。きれな骨壺を布できれいに丁寧に巻いてもらう。うちに帰ろう。

家にもどって簡単に祭壇を作った。ブータンにぴったりのフォトフレームが欲しいなあ。ロココ調のかわいいのがいいだろうか。いちおう女の子なんだしなあ。それまではとりあえずデジタルフォトフレームのスライドショーを流す。これもなかなかいいなあ。

ピータンの散歩ときに一個あまったリードを見るたびにブータンはもういないのかとしんみりする。家に帰宅するたびに「今日はブータン大丈夫だったか」と聞くこともない。この7ヶ月ブータンを中心に生活があった。フレブルの寿命が12才くらい。人が80なら、6.7倍ぐらいだ。7ヶ月といえば人間で言えば4年くらいの年月だと思う。てんかんになってからも4年は大丈夫だったわけだ。長生きまではいかなかったけどちゃんと寿命はまっとうできたと思っている。
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