初心者の琉歌の作り方

マッシーは歌詞を作るのは苦手ですが。歌詞がないと曲できないのでいつも悩みに悩みながらひねり出しています。
今回は琉歌を作らなくてはいけないので、実際にどうやって作っていったかを解説しますー。
ちなみに琉歌とは8、8、8、6形式で沖縄の俳句のようなものです。
方言を知らないと出来ないです。マッシーは民謡に出てくる歌詞で方言を理解している程度なので、難しい。

まず、時勢ということで「安倍の世(ゆ)」という言葉が思いつきました。
琉歌だと「唐の世(とうぬゆ)」「戦世(いくさゆ)」「ヤマト世」「アメリカ世」っていう表現があるので
今の時代はまさに親米保守で右傾化、ネトウヨの「安倍の世」
これに対して沖縄の人たちが新基地反対で立ち上がっているよという歌にしたい。

安倍の世になって→安倍ぬ世になりてぃ

ここはすんなりできた。

「沖縄人が立ち上がっているよ」ってのを作りたい。
「沖縄人」は「ウチナーンチュ」でいいけど、「立ち上がっているよ」はどうだろう?
「ヒヤミカチ節」に「御立ちみそり」って表現あるけど、これだと「立ち上がってください」
ということなのでちょっと違うか。それに「ヒヤミカチ節」から借用ってのがバレバレでよくない。

ここでネットで心強いみかた「首里那覇方言データベース」をみてみます。

立ち上がる、っていうのはやめて「一つになる」っていう線で考えてみる
今は沖縄は保守と革新が手を握り安倍政権の対抗しようとして一つにまとまっているっていう時勢を表現したい。

「ひとつ」っていうのを調べてみると「フィトゥチ」とある。これはつかえそうだ。
「ひとつ」は一般的には「ティーチ」っていうんだけど、「いっこ」みたいなニュアンスだから
琉歌には不向きかと思ってたのです。「フィトゥチ」なら良い感じではないかー

沖縄人(ウチナーンチュ)一つ(フィトゥチ) これで作ってみる。

「今こそ、沖縄人 一つになっていこう」みたいにしたい。

今は「今(ナマ)」でOK。これはもともと知ってる方言。

ここで「首里那覇方言データベース」で「こそ」を調べる。こういう「こそ」とかが分らないってのが琉歌が分らない大きなネックだ。

「こそ」は出た。「ドゥ」だ。そう言われてみればそうだった気がする。

試しに「今どぅ」をネットで検索してみると、「今どぅ別れ(今こそ別れ)」という大島保克さんの曲がでてきた。これで「今どう」は決定だ。
そういえば「てぃんさぐぬ花」でも「我んどぅ目当て(私こそ目印)」っていうのがあったな。よく考えれば自力でわかった。

「一つになっていこう」の「なっていこう」は「なてぃ」「たぼり」でどうだろう。「なってください」って感じだと思うけど。

「たぼり」をネットで調べてみる。日本語だと「給れ」だった。そうかー。「たまわれ」だったんだね。
「助けて賜れ(助けて下さい)」って歌がでてきた。これは昔「照屋林助」さんが歌ってた曲だ。

これで「フィトゥチ ナティ タボリ」って句ができたんだけど、あれ、、、8文字だ…
これは最後にくる句の予定だから「8886」の「6」にならないといけない。

では「タボリ」は削って、「フィトゥチ ナティ」だと5文字だから、「ナティ(なって)」を「ナティン(なった)」にしてみる。

1安倍ぬ世(ユ)になりてぃ

3今(ナマ)どぅ沖縄人(ウチナーンチュ)
4一つ(フィトゥチ)なてぃん

これであとは2番目の句だなあ。

親米保守で右傾化、ネトウヨの時代。なんと表現しようか?
ここは戦争の空気が漂っている。という意味で
「戦(いくさ)の風が吹く」という感じでいきます。

「吹く」を方言データベースで調べると「フチュン」だ。これで決定だ。

安倍ぬ世(ユ)になりてぃ
戦(イクサ)風(カジ)吹ちゅん
今(ナマ)どぅ沖縄人(ウチナーンチュ)
一つ(フィトゥチ)なてぃん

これで出来たんじゃないだろうか。琉歌のレベルとしては初心者なんだろうけど。
時勢の思いを歌に読めたので、なんだか嬉しいし、なんだか癒された。
この感情こそ、俳句や琉歌を作る面白さなのだろう。

日本語にしてみると。

安倍の世になって
戦風が吹く
今こそ沖縄人
一つになっている

どうだろう?んーーなんだか意味がしっくりこない?

ちょっと、構成を作り直してみる。

安倍ぬ世(ユ)になりてぃ
戦(イクサ)風(カジ)吹ちゅん
一つ(フィトゥチ)なてぃ 給(たぼ)り
今(ナマ)どぅ沖縄(ウチナー)

この方がじゃっかんいい気がする?リズム的にもいいかも。「たぼり」が入ると琉歌っぽいし。

日本語だと

安倍の世になって
戦風が吹く
一つになってください
今こそ沖縄

んー、やっぱりこっちがいい気がする。ではこれで決定!
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