「みるく世がやゆら」と「島唄」

6月23日。沖縄慰霊の日でした。

沖縄の慰霊の日の式典より。
高校生の知念まさる君の「弥勒世がやゆら」(平和な世の中でしょうか?)の朗読に魂が震えた!
辺野古基地、戦争法案、アメリカの戦争に加担する「安倍の世」へのメッセージ
まさに今の沖縄を表現するキーワードだ!

https://www.youtube.com/watch?v=xSpU5Nq0OpQ

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いきなり「命どぅ宝」の琉歌を詠んで場内拍手。この琉歌は最後の琉球王「尚泰(しょうたい)」が詠んだ。ただし首里城明け渡しという芝居の中でだ。

「いくさ世(ゆ)もしまち みるく世もやがて 嘆(なじ)くなよ臣下(しんか) 命(ぬち)どぅ宝(たから)」

「戦世も終わり、弥勒世もやがて来る。嘆くなよ、家臣、命こそが宝だ」

廃藩置県で500年続いた琉球王朝はついに廃止となり、東京に連れて行かれる王が最後に詠む句だ。

この「命(ぬち)どぅ宝(たから)」という部分が沖縄戦を経てウチナーンチュにとって最も尊い言葉となった。

「弥勒世」は弥勒菩薩がこの世に降りてきて人々を救う五穀豊穣の平和な世という意味。
沖縄で弥勒は七福神の布袋様になっていて親しみのある神様だ。

こういう沖縄の文化に根ざした感動的な詞を若い世代が生み出すようになるとは嬉しい限りだ。歴史を越えたスケールの大きさ。認知症になってしまった祖父の姉。戦争未亡人となった彼女の悲しみを大空へ昇華させていきたいというような優しさに溢れていた。涙がこぼれました。

この知念まさる君はイケメンだし、長いまつげに、眉も整えて、琉球舞踊の女形ができそうな雰囲気が素晴らしかった。

全文はこちら。ぜひ。http://mainichi.jp/select/news/20150624k0000m040130000c.html

そして我らが翁長知事は辺野古反対をはっきりときちんと打ち出したメッセージ。
これが全国のお昼のお茶の間に、全部流れたことが大変素晴らしい。
知事の全文はこちら。http://www3.nhk.or.jp/ne…/html/20150623/k10010124781000.html

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関係ないけど、右側は沖縄県のマークなんだけど、こうやってならべると日の丸とそっくり。
まるで日本の中の沖縄っていうふうに見える。自分自身が沖縄系日本人だって自覚している通りじゃないか。
気になって沖縄県章を調べたら外の丸は外洋、白地の丸はOKINAWAの「O」中の丸が沖縄。っていうことでした。

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そしてその夜にもうひとつ。

NEWS ZERO。沖縄よりブームの宮沢和史が「島唄」を熱唱。

ちなみにマッシーも蒲田のライブで同じ頃「島唄」歌ってましたー。



宮沢さんの後ろには、よなは徹、照屋まさお、大城美佐子、などなど沖縄民謡界が集結。場所が首里城の歓会門(かんかいもん)ってのが渋いぜ!!ここは首里城の入り口になるんだけど、一番地味かもしれない。通用口の継世門の方が階段もあって華やかだったのでは?と思うんだけど、結果、ここで撮ってよかった!本物の迫力があったなあ。このあたりは自分の通学路でもあったから、感慨深いんだよねえ。夜は暗かったし、反対側は龍潭池の樹々で暗かったし、日本軍司令部壕の入り口もあったから、ちょっと通るのが恐かった記憶もある。

「島唄」はひめゆり部隊の方へ向けて作られた歌。「ウージ(サトウキビ)の森で千代にさよなら」はまさに自決前のことを歌っている。「千代に」「八千代に」は永遠にっていうことだけど、わざわざこの言葉を入れたのは「君が代」を歌って別れたっていうこともあるかもしれない。地上戦でボロボロになった沖縄では日本軍国主義の象徴である「日の丸」「君が代」への反発がとても強い。反戦の歌に君が代の歌詞を紛れ込ませたのは沖縄の人には思いつかないウルトラCだ。

あらためて宮沢さんの島唄解説を読んでみた。
http://matome.naver.jp/odai/2137646585772178801

「届けておくれ」は「沖縄の悲しみを本土へ届けておくれ」
「海を渡れ」は魂の故郷「ニライカナイ」へ

なるほどー。それは知らなかった。そういう想いで作ってたんですね。

「ウージの森で〜」のところでは「ここで自決した2人は本土の犠牲になった」といっていた。
「君が代」の歌詞をいれこんだのは、本土の犠牲っていう意味も含まれていそうだ。

宮沢さんが沖縄民謡に理解が深いことは「島唄」のイントロで解る。
ここで弾く三線のフレーズが単なる沖縄音階から一歩踏み込んだものだからだ。
三線をある程度やった人じゃないとが作れないフレーズなんだよね。
そんな宮沢さんが沖縄の地で「島唄」を歌うことで、深く深く考えたんだと思います。

知念まさる君の「みるく世がやゆら」
宮沢和史の「島唄」
ともに、戦争で犠牲になった人の大きな悲しみを、空へ、ニライカナイへ、浄化させたいっていう想いのつまった詩でした。

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