ビーチボーイズの「ペットサウンズ」とビートルズの「サージェントペパーズ」聞いてみた

マッシーはプログレメインの音楽鑑賞なのでビートルズもビーチボーイズもちゃんと聞いたことなかったんだよな。でも調べると興味深いことがわかった。

ビーチボーイズの「ブライアン・ウイルソン」はビートルズのアルバム「ラバーソウル」に衝撃をうけてスタジオにこもって「ペットサウンズ」を完成させた。それにビートルズは刺激されて「サージェント・ペパーズ・ロンリーハーツ・クラブ・バンド」を作った。これが現在でもロックオールタイムbest100とかで1位と2位を押さえているって凄いよね。世紀の名盤誕生にはイギリスとアメリカの海を越えた才能のやり取りがあったわけだ。

petsoundsjyakeのコピー

しかしブライアン・ウイルソンの音楽はビーチボーイズのメンバーから理解されずペットサウンズも売れなかった。レコーディングもメンバーは歌だけで演奏はスタジオミュージシャンを使って作られている。次作の「スマイル」は完成することができす、なんと、精神を病んでしまう。もともとそういう気質があったのか、スタジオに火を放とうとまでしたらしい。そのあとなんと20年も音楽活動をしていない。ポールマッカートニーが会いにきてもロッカーに隠れて出てこなかったそうだ。

ビーチボーイズってカリフォルニアの青い海!ってイメージだから、このブライアンの悲惨さは驚きだった。しかし彼は1988年についに復活。音楽活動を再開。ライブもやるようになった。そして完成しなかった「スマイル」を2004年になんと完成させる。37年後に自分の人生の失われたピースを完成させたってか。凄い話だ。

ペット・サウンズ

ということで聴いてみました。ビーチボーイズ/ペットサウンズ。1966年の作品だ。

正直最初は地味かなと思う。ジャケットの写真もヤギだし。知ってる曲も1曲しかないし。名曲と言われている「ゴッドオンリーノウズ」も、なんか、薄い。本当に歴史的名盤なのか? しかし、何度も聴いているうちに、きたよ。きたきた。3曲目の「Thats Not Me」のさりげないコード進行が、あれ、すっごく気持ちよくなってきた。

自分はプログレファンだから、凝った曲やひねくれたコード進行なんかが大好物なんだけど、このアルバムはひねくれていないにもかかわらず、面白い。いわゆる、サビがくるようなキャッチーな感じはなくて、B面的な控えめさをもった曲を何曲も集めてその中から何度聞いても飽きないっていうところだけを結晶させたというような、聞くほどにどんどん素晴らしくなっていう音楽だった。

こういう経験は前にもあった。スティーリーダンだ。ジャジーなドナルドフェイゲンの曲は、最初は地味だけど、だんだんスルメのように面白くなってくる。こっちは複雑なコード進行のAORだけど、ビーチボーイズのようなPOPな音楽なのにスルメ音楽って逆に凄いことだよね。サビがないのにポップスとして完成されてるって、どうなっているんだ。こういう曲作りこそブライアンの真の凄さなのだろう。

優しく、ファンタスティックで悲しげ。ポップスを追求したポップミュージックの終着駅だろうか。全体にかかったエコーが切ない夢の中のよう。至福のトリップ感がたまらない。はまるとしばらく聞き返してしまう。 


サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド

そしてビートルズの「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」1967年

こちらも世紀の大傑作!と思うと意外に地味?に感じるかもしれない。知ってる曲は2曲ぐらいだし。しかし、やっぱりこれも「ペットサウンズ」同様スルメ音楽だった。必要以上にキャッチーにしない。聞くほどにどんどんよくなってくる。全てが無駄がなくて密度が高い。「She's Leaving Home」とかポールの曲作り、小節の区切り方とか曲の展開のさせ方とかがほんと上手いね。頭の中で勝手に音楽が再生されちゃうような天才なんだろうなあ。

1曲目こそハードなのだけど2曲目以降はヴォードヴィル調やサーカスぽい曲ばかり。レトロで演劇的な感じがジェネシスやクィーンみたいでプログレ好きならすぐ面白いはずだ。サイケなイメージだったんだけど、そういう曲は「ルーシー〜」くらいだった。

初めてビートルズをちゃんと聴いたんだよね。結構ドラムがヘビイじゃないか。スネアもバシー!とかなってかっこいいし。録音、ミックスがいい。そして一番おどろいたのが、プロデューサーのジョージマーティンのテープ編集技。「Mrカイト」のオルガン逆回転みたいやつ。この方はこういうテープ効果音の巨匠なのか?。こんな凄いのプログレにもないよ。

またジョージハリスンの作った「Within You Without You」がかなりインドしてて民族音楽そのものだ。メロディもそれっぽい。インド楽団が豪華。エスラージだろうか。シタールを弓で弾くようなやつ。タブラにインド風ストリングスもはいっている。ここまで本格的だったとは知らなかった。

プログレ好きには「グッドモーニング〜」がいい。ストレンジポップスとでも呼べそうなゴチャゴチャしたヘンテコな曲で面白い。途中リズムが変わるのも上手い。動物がたくさん鳴いているコラージュとか、これがほんとの「ペットサウンズ」だったりして。

ビートルズはいろんなこと、チャレンジ精神で、音楽に取り込んでたんだねえ。ただ、最後の曲でオーケストラがグワーーっとなるとこがあって、これが狂気っぽくて、このアルバムに合ってないんだよなあ。終わりのジャンーっていうピアノも無理矢理とってつけた感じ。オーケストラで変わったことやろうとしたら想像以上に狂気になっちゃったってことだろうか。

そして結論。どっちも、ベスト100の1位と2位にふさわしい歴史的名盤というよりクロウト好みのスルメ的大傑作でありました。

ビートルズはポールマッカートニーの才能だけでも凄いのに、ジョンレノンもいるし、ジョージマーティンもいるし、ジョージハリスンも頑張ってるし、ジャケット凄い凝ってるし。それに比べてブライアンウイルソンは一人で孤軍奮闘というか、ジャケットもヤギだし、かわいそうかな。

ポールもブライアンもベースでボーカルでマルチプレーヤーってのが偶然だね。
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