沖縄人による基地問題まとめ

辺野古基地建設、一ヶ月の停戦にあたり、複雑な基地問題をツイート風にまとめてみました。時系列バラバラかも。

1995年に米兵によるレイプ事件が起きた。犯人は3人の黒人兵。被害者は小学校6年生の女の子だった。アメリカ軍が容疑者を引き渡さないという日米地位協定の壁も問題になり県民の怒り爆発。8万人の大集会に発展。反基地で反戦の大田昌秀が知事だった。

日米地位協定とは米兵が犯罪を犯しても基地に逃げ込んでしまえば日本の警察は手を出せなくなるというやつ。なので沖縄の警察は現行犯でつかまえようと必死になる。「Yナンバーの車に気をつけろ」という言葉がある。米兵の車で事故を起こされると補償をうけられないため。この協定が改正されないのが不思議だ。憲法よりも上位にあるともいわれている。

1996年 総理は橋本さんに変わった。沖縄のことをとても考えてくれる方だったようだ。クリントン大統領との会談のときにこの問題を取り上げ普天間基地の返還という話になった。しかし、そこには代替施設が必要という話がついていた。

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移設先は北部、名護市の辺野古になった。キャンプシュワブの沖沖合につくることに。最初はヘリポートみたいな話じゃなかったっけ?最初の名護市民投票では反対派がなんとか勝った。しかし名護市長が容認してしまう。北部と南部では経済格差が大きい。北部振興策のために容認したのか。そのあといろいろあって2010年より絶対反対派の稲嶺さん(知事とは別人)が知事なって現在にいたる。

沖縄県民は基本的に基地反対です。しかしどんなに反対しても基地が無くならない現実がある。だからちゃんと補償を貰おうっていう容認派がいる。積極的に賛成している人はいない。

軍用地の地主もいるし、中には高額なお金をもらっている人もいるが、大半は年に100万以下だ。

沖縄は最近は裕福層が増えただのっていう話があるけど、県民所得は全国最下位。年収1000万以上の人の数(割合)も全国で一番低い。昔も今もダントツの貧乏県であることはかわらない。

基地の見返りの振興費は公共工事なんかで本土の大手が吸い上げていく。結局沖縄の為にならないと皆が気づき始めた。

現在名護市の漁協は基地容認。高額な補償金をすでにもらっている。地元辺野古では「ないにこしたことはない。でもくるものであれば補償をもらうしかない」という感じで「反対、賛成」といえない状況のようだ。

キャンプシュワブに隣接する辺野古区では海兵隊の犯罪を抑止するために運動会、綱引きなどなど米兵との交流に力を入れてきた歴史がある。

1998年、沖縄の知事は基地反対の太田さんから保守の稲嶺恵一さんに変わった。なにがなんでも基地反対の革新と比べて保守は振興予算のために基地容認という構図がある。稲嶺知事は15年の使用期限、軍民共用という条件で容認した。名護市は空港が欲しかったし、固定化された基地が子孫代々続くということは受け入れられないというギリギリの容認。しかし米軍は15年というところで拒否。

2004年に普天間基地の近くの沖縄国際大学にヘリが墜落!全長27mの輸送ヘリだ。夏休みだったのが幸いだった。現場は米軍に封鎖され騒然となった。大学がアメリカに占領されたのだ。放射性物質をつんでいたという話も。この大事件が本土では小さい事件としか扱われなかったことにまた県民怒り!

この怒りをバネにお笑い「ぽってかすー」の小波津正光(まーちゃん)が「お笑い米軍基地」を立ち上げる。基地問題に笑いでつっこむという沖縄ならではの舞台が注目される。ちなみにこの小波津さんの相方だった人が比嘉モエルさん。シーサー玉城との秋葉シーサーズのコンビもよかったですね。

辺野古基地は代替施設というより新たな新基地になっていく。でかい滑走路が2本、弾薬庫もあるし、空母が横付けできる。オスプレイが100機来る。面積は若干減るものの、基地機能としては強化される。耐用年数も100年。古くなった普天間基地を最新の基地に、日本の金で作り替えるっていう話じゃないかと。もともとアメリカはベトナム戦争の時に辺野古に基地をつくる計画があった。そのときは予算がなくて実現しなかった。それが復活したということでもあった。

なぜ規模が大きくなってしまったのか。佐藤優さんは防衛省の天皇と言われた守屋氏が暗躍したせいだとも。また沖縄の埋め立て業者が沖縄側にもお金が落ちるように埋め立て方式にしたという話もある。

2006年には仲井眞知事になった。基地容認系なのだが、2010年には基地反対と言って再び知事となった。このころは鳩山政権だったので基地の県外移設が現実になりそうだったからだ。基地絶対反対の伊波さんが知事に選ばれていれば、辺野古承認することもなかったのに…と、このときの知事選が悔やまれる。

2009年、鳩山さんが県外移設を表明。まさに青天の霹靂。ほんとうにやるのか!普天間がなくなるなんてことがおこるのか?と県民は期待に目を輝かせた。しかし、まわりの官僚がまったく協力しない。全国の知事も基地受け入れは完全に無視。考えてくれたのは大阪の橋下さんのみ。千葉の森田健作にいたっては全国に飛び火させやがってという酷い反応だった。

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それまで沖縄は基地問題で苦しんでいるのでそれを他県に負担してもらうのは心苦しいという気持ちがあり、あまりそういうことを声高に主張できない心情があったと思う。しかし、全国知事達の無視ぶりに、そんなお人好しではいられないというふうに県民感情が変わったと思う。

結局、計画は辺野古にもどってしまい県民は失望。アメリカにたてついたということで鳩山さんはルーピーよばわりで人格攻撃にさらされ政界からしりぞく。

ここで違和感を感じる報道が。沖縄県民がせっかく辺野古を受け入れそうだったのに、ひっくり返しやがって、という批判。これには県民は腹が立ったのでは。沖縄は好き好んで基地を受け入れていたわけではない。失敗したとはいえ鳩山さんは沖縄のことを優先して考えてくれたのです。そんな人が首相になったなんて奇跡だったのだから。沖縄は鳩山さんを支えるべきだった。今では沖縄県民から感謝されています。

沖縄の米軍基地はとても多い。沖縄本島の18%が米軍施設。
基地の多い神奈川県と比較しても面積は10倍も差がある。全国の米軍施設の74%が沖縄に集中している。

この74%には三沢、横須賀、横田、厚木、岩国も、もちろん含まれる。
よくある23%ってのは自衛隊の広大な演習場を加えるときにそうなる。時々米軍が大砲撃つ訓練している。

ベトナム戦争のときは嘉手納からB52爆撃機が毎日飛び立ちベトナムに大量に爆弾を落としていた。ベトナム人は沖縄を「悪魔の島」と呼んだそうだ。俺はこのことを知ったときショックだった。基地を容認する沖縄は加害者でもあった。

「辺野古がなければ普天間固定」っていう言い方には普天間の住民を人質にとって究極の選択をせまるような非常さを感じる。もともと奪われた土地を返せというのはあたりまえ。基地の周りに住民が後から来たという批判があるけど、普天間に岩国から航空隊が移ってきたのは72年の復帰後。

2012年には危険なオスプレイを普天間基地に配備するなと10万人も集まって猛反対したのにまったく日本政府はまったく動かなかった。政府は結局辺野古に新基地を作りたいだけ。

オスプレイは開発段階でしょっちゅう墜落事故を起こし、未亡人製造機というとんでもないあだ名がついていた。

辺野古から北へ行った高江という集落にオスプレイのヘリパットが建設され住民の反対運動がおきた。国はその座り込みに対抗するため、なんと住民達を訴えた。しかも7才の子供までというから驚きだ。国が恫喝のためにおこす訴訟はスラップ訴訟と言う。

そもそも沖縄の海兵隊はなんのためにいるのか?中東の戦争のためではないのか?

沖縄県民ははすべての基地をなくせとは言ってない。一番重要である空軍の嘉手納をなくせとは言ってない。普天間は中くらいの基地。なくせる可能性がある。住宅もあって危険だ。だからなくせと言っている。なので辺野古の新基地建設はまったくうけいれられない話なのだ。

昔の自民党は沖縄に対する同情や配慮があったという。小渕さんや橋本さんはその代表だろうか。安倍政権になってから突如、辺野古基地建設を強行しはじめた。辺野古反対で選挙を通った議員達が自民の圧力により屈服、容認させられた。あらたな琉球処分と言われた。日本政府の決めたことに沖縄は従え!という態度に沖縄の保守も頭にきている。

2013年、仲井眞知事がまさかの承認。脅されたのではないかとか、同情的な意見もあったのだが、知事を止める直前にもまわりの猛反発をおしきっていろいろ細々したことも承認して逃げるように県庁をさった。沖縄の裏切り者として歴史に名を残してしまった。

そして2014年、沖縄の民意が爆発。翁長知事誕生。大差で仲井眞に勝った。通常の知事選は3、4万票の差しかつかないが、今回は10万票の大差だった。彼は保守政治家なのだが革新も支持している。オール沖縄という、復帰後最大の県民運動が生まれた。

経済界も後押ししているというのが強い。軍産業が5%しかない現在、返還地にショッピングモール作った方が儲かるということもあるのだろう。「スーパーかねひで」で有名な金秀建設は基地関係の工事は受け付けないといって、新入社員も反対デモに参加させるという凄いところ。また沖ハム、かりゆしホテルチェーンなどが後押ししている。

翁長(金秀建設)仲井眞(国場組)下地幹郎(大米建設)という構図があるようだ。

議員でも自民党はみごとに全部落ちた。まったく胸の好くようなハッキリした結果だった。なのに、九州沖縄地区の比例で復活???得票数の多い自民の比例で復活できるように名簿の最初にこの議員の名前をのせるというからくりだった。地元にまったく支持されていない議員が復活するというこの茶番!

辺野古基金がすぐに3億ほどあつまった。自分も1万寄付した。県外からが7割。沖縄以外からの応援がたくさんあることが沖縄を元気づけた。宮崎駿も共同代表となった。監督が沖縄を舞台にしたアニメつくってくれたら最高なんだけどなあ。ヤンバルのトトロとか、基地建設と戦うナウシカとか。

桑田圭介が紅白でヒトラーのちょびひげをつけて安倍を揶揄するステージ。桑田圭介は過去に「平和の琉歌」をつくっている。メジャーなアーティストがメジャーな舞台でここまでするとは驚いた。

対する長渕はどうかと調べたら、愛国マッチョな右翼イメージとは逆にバリバリ反戦フォーク遺伝子の男だった。過去には沖縄教科書問題のこともいってくれていた。沖縄の味方だった。

教科書問題とは沖縄の集団自決に軍の強制があったのか?とする対立。住民が軍といっしょに行動することでそれに反発することは不可能という意味での広義の強制はあった。手榴弾を配ったが自殺を直接強制したという狭義の強制はなかったといわれる。

集団自決は沖縄とって最大級のトラウマだ。またゲリラ化した日本兵の略奪や壕追い出し、虐殺の話はたくさんある。日本軍の加害性を弱めようとする動き、極端にいえば南京虐殺のようになかったことにされるのではとの恐れから沖縄では猛反発がおきた。

百田が沖縄の新聞つぶれればいいのにという発言。これが言論弾圧だと大問題。逆に安倍政権へのボディブローになった。安倍応援団にはこういうオウンゴールをどんどんやってほしい。

安保法制が憲法学者から違憲だとなって、安倍の支持率も落ちてきて、マスコミも安倍批判をだんだんやるようになってきた。潮目が変わった。芸能人の安倍批判がニュースになるようになってきた。安保法制の強行採決は危機感をもって報じられた。

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おしゃれでいけてる学生によるSEALsが大注目。デモの先頭にたって政権を批判する学生がまぶしい。まるで進化した日本人だ。中心メンバーにはウチナーンチュも。元山仁士郎(じんしろう)君は普天間基地のある宜野湾市出身だ。琉球SEALsもできた。

基地反対運動に対する反発も増えた。右翼のチャンネル桜、狼魔人ブログの江崎、米軍基地のフェンスをきれいにしよう活動の手登根ボギー、クレーマー気質で沖縄の揚げ足取りに情熱をかける恵隆之介。基地反対派の発言の一部をきりとって拡大するとか、デマとか、差別的な攻撃を日々くりひろげている。沖縄県出身者もいるから、これがほんとの売国奴なのだろう。

本当に中国が沖縄や日本にせめこむのか?尖閣に軍事侵攻するのか?かなり疑問。
右翼は中国の脅威はさんざん言うくせに実際長いこと苦しめられてきた米軍基地の脅威はスルーする。あるかどうかもわからない在日韓国人の特権を攻撃するのに、在日米軍の日米地位協定には触れない。こういう右翼連中は単に差別が好きなだけ。

宮台慎司さんはオール沖縄というアイデンティティでいくと宮古八重山奄美が一つになれないと危惧しているようだ。知念ウシさんのように「沖縄が好きなら基地を引き取って」とまで言ってしまうと、沖縄スルーされて「宮古八重山だけでいいよ」っていうふうに沖縄ファンが変質してしまうのでは?ちょっと心配。

辺野古基地建設現場での反対派のカヌー隊は警備の海保に船を転覆させられたり、海に沈められたり、首を絞められたりの暴力をふるわれている。これを国はなぜ放置するのだろうか?ここで大問題がおきれば一気に基地建設中止になるだろうに。

目取真さんは芥川賞受賞作家で名護在住。カヌー隊に加わって反対運動を続けている信念の人。ピース又吉のおじいさんの実家が辺野古の近所なので目取真さんと対談とかするといいのになあ。

反対運動の人間は日当を貰っているというネトウヨのデマ。作家の目取真俊さんは「本当なら確定申告しなければならないから脱税で訴えればいい」と明快なデマ否定。

基地のゲート前の警備員はCMでもおなじみのアルソックだそうだ。
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