スターウォーズ フォースの覚醒 75点

※ネタバレ含みます。

「スターウォーズ フォースの覚醒」よかったよかった。これでほっとひと安心ですねえ。エピソード1のトラウマがこれでだいぶ癒されました。新三部作をなかったことにできる〜。あれは外伝のテレビシリーズだということにしよう。そうしよう。

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僕らのスターウォーズを取り戻してくれてエイブラムス監督ありがとう。スタートレックの2作を見れば彼が変な物を作るということはないだろうと思ってたけどね。しかし、想像以上にスターウォーズ愛が炸裂してましたねー。

まず、なつかしのあの人シリーズですよ

ハンソロとチューバッカがファルコン号にもどってくるとこに涙。(うわーーーおかえりーーー!)
おばさんのレイア姫が結構かっこいい。(そういえばもともとおばさんぽかった。)
極めつけはラストのルーク。あのヒゲ。伝説の男!って感じ満載で鳥肌がたった。マークハミル自体があまり映画も活躍してなかったので。ずっと行方不明っていうのが現実ともリンクしてる。まさにマークハミル本人が出演できたからこその感動。

そしてどこかで見たようななつかしいシーン。BB8に重要なデータを入れて逃がすとか、酒場の宇宙人バンドとか(今度はレゲエだ!)レイがフォースでストームトゥルーパーの心を操って逃げようとするとことか(そうはいくかと一回フェイントをいれる演出が憎いね)まさに僕らのような最初のスターウォーズに衝撃を受けた世代はノスタルジーに浸れる至福の時間。

でもそれがちょっと多すぎたかね。オマージュを通り越してリメイクか?というくらいだった。最後がデススター爆破っていうのもマンネリかなあ。シメはこれみたいなかんじだけど、デカくすればいいってもんじゃないし、むしろ規模が大きくなるとインフレみたいなもので面白くなくなるんだよな。あと2作あるわけだからここはデススターじゃなくてもよかったんじゃない。

でも、そういう過剰サービスはファンへの落とし前、トラウマの治療、ということでもある。

そして新たな物語がはじまる!

砂漠で廃墟となったスターデストロイヤーやウオーカー。その廃品回収で生活している主人公レイ。旧三部作の遺産の上に新しい物語がのっかってるじゃあないの。歴史が積み重なっているじゃあないの。こういうのワクワクするねえ。(マスクを被った登場シーンはナウシカを彷彿とさせた)レイはルークのようにこれから三部作をひっぱっていくキャラとして魅力たっぷり。しかし彼女の出自を謎のままひっぱったのはどうか?続編でいろいろ明らかにされるのだろうが、おかげで彼女にいまいち感情移入できなかったのだ。

そのかわりの感情移入先となったのがストームトゥルーパーの脱走兵フィン。今まで個性を描かれなかった帝国軍兵士がマスクを脱いだら黒人ってのが新鮮だった。彼の普通のいいヤツっぷりがナイスだ。ファルコン号のレーザー砲を撃ったりライトセーバーで戦ったりの大活躍。僕らのようなファンがスターウォーズの世界にはいってやりたかったことを彼がやってくれるんだよね

タイファイターを操縦してみたらどうなの?とか。チューバッカのボウガンも撃ってみたいとか。こういうのってファンのリクエストでもあったのかなというようなアイディアだよね。

そして、なんといってもBB8は最高ですねえー。R2D2とC3POに負けないキャラ。かわいさ。この雪だるまみたいなシンプルな形はスターウォーズデザインを継承してるともいえる。転がって進むなんてナイスアイディアだよ。ちゃんと階段もうまいこと降りていくんだね。登るシーンはなかったけど。次作は登るシーンがあるんじゃないかな。

このメインの3キャラがとてもいい。やっぱエイブラムスはちゃんとキャラを立てるってことが分っているから安心して面白い。

といいつつも、面白さとしては75点かなあ。よくもわるくもスターウォーズの世界観の中で作られるのが物足りないとも思ったし、父殺しという神話的な悲劇とハンソロの陽気なキャラクターがどうも噛み合わせが悪い気がするし、カイロ レンも敵役としてのカリスマが足りない。最初のレーザー光線を止めるっていうのは凄かったのに。残念。

マトリックスばりにスローモーションを使うとか、バットマンみたいにシリアス路線とか、マッドマックスみたいにアクションで物語を語っていくとか。やれることは無数にあったはず。スタートレックは面白かっただけにエイブラムスはちょっと遠慮して力を出し切ってないんじゃないか?なんて思ってしまう。だってスターウォーズなんだからね。

スターウォーズは当時としてはもの凄く画期的だった。日本公開が1978年。その当時、小学生だった自分にとってのSFといえばウルトラマンや宇宙戦艦ヤマトとか。それがいきなりスターウォーズになったのだからそりゃあブっとんだ。

この時代はエイリアン、ブレードランナー、マッドマックス、ゾンビ、などなど、その後のいちジャンルを築くような画期的な映画がたくさん生まれたのだけどスターウォーズは飛び抜けていた。最近の映画だとマトリックス、プライベートライアン、ジュラシックパーク、ダークナイトあたりが画期的だっただろうか。そういう映画の3つ分ぐらい画期的だった。スターウォーズの革命はビートルズの次ぐらいに凄いんじゃないだろうかと思う。

今ではもう古典っていう感じで、さすがに古いものになってる。なんか俺が子供の頃に「ベンハー」とか古典って感じで思ってたのに感じが似ていた。もう、そういう歴史的作品になってるんだなあ。その古典にルーカス本人がジャバザハットの映像なんか付け足したりして、やめてくれーーって感じだよ。ビートルズの昔の曲になんかのサンプリング音を付け足すような愚行だ。

俺みたいに思ってるファンが多いみたいだね。「ピープルズVSジョージルーカス」っていう面白いドキュメントがある。スターウォーズファンにとってルーカスは神だけど、神自らスターウォーズを貶めているっていうわけだ。ジャージャーピングスとか。ファントムメナスに失望したファンが自分を納得させる為に何度も見にいったとか。

自分は最初のスターウォーズだけが最高で、後の作品は好きじゃないんだよね。帝国の逆襲の前半ぐらいまでは面白かったけどね。やっぱクマのぬいぐるみみたいなのが出てきちゃいけないでしょ。ファントムメナは自分史上最も期待して、最もうらぎられた映画となったし、それ以降は見ていない。

やっぱ最初のスターウォーズがあまりに凄すぎたことから全ては始まっている。そこにやっとなっとくのいく続編が作られたということで大満足でした。続編はルーパーのライアンジョンソンが監督だ。ファンに遠慮せずに自分なりのスターウォーズをとってほしいね
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