バードマン 85点

すんごい映画だ。今までにないユニークな映画。
カットがない。切れ目がない。ワンカット!
部屋の中でカメラが横にふれると過去のインタビューのシーンになっているとか、
廊下を抜けると舞台が本番で観客がいるとか。
シーンの切れ目がないのに時間が変わってる。

また主人公は超能力が使えるのだが、これは彼の妄想で、
現実シーンと想像のシーンの切れ目がない。
ほんと面白い演出だ。

birdman.jpg


実際は数分のカットを上手く繋いでいるという。
例えば壁が映るとか、そういうときに切り替わっているのだろうか。

とにかく凄いもんつくったイニャリトウ監督。
ドキュメントっぽい感触の映像なのに、なんともマジカルな作品。
他の映画監督にいろいろ影響を与えそうだ。

イニャリトゥ監督はメキシコ出身!
ゼログラビティのキュアロン監督といいパシフィックリムのデルトロ監督といい、
メキシコ出身監督が凄いことになってるね。
撮影の名カメラマン、ルベツキもメキシコだ。

また凄いのは撮影だけではない。
音楽がドラムのみ。ドラムソロ。これが緊張感があって斬新。
叩いてる役者がでてきて実際の演奏とシンクロするのが鳥肌。

また劇中劇ということもあって、役者の演技合戦が見応えがある。
エドワードノートンのハイテンションが面白い。

そしてバードマンというヒーロー映画の題材でこんな映画を作るとは。
バードマンとはバットマンのパロディで実際バットマンを演じていたマイケルキートンが主演。
落ち目の主人公が再起しようともがく。
アロノフスキーの「レスラー」や「ブラックスワン」あのへんに近い感じだろうか。

しかし絶賛の割には85点となった。90点には届かなかった。
なぜだろう?自分でもよくわからない。
結局マイケルキートンにあんまり感受移入できなかったからだろうか?
彼がむちゃくちゃなエドワードノートンにいろいろぶち壊されるのが面白いのだが
ここにもう一人強力なキャラをからめるとか、
人間ドラマの三つどもえというような何かがほしかったかも。

あと字幕版で見たんだけど、これがコメディ映画だって気がつかなかったんだよね。
映像とか雰囲気がシリアスな感じだからさ。吹き替えで見れば良かった。

とにかく映画の表現領域を広げる画期的な作品でした。
イニャリトゥの新作も楽しみだ。
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