「戦場ぬ止どぅみ」と「うりずんの雨」

キネマ旬報の文化映画部門のベスト10でなんと1位が「うりずんの雨」2位が「戦場ぬ止どぅみ」
なんと沖縄の基地問題が2つも。驚きです。

どちらもとてもいいドキュメント。この2本を見れば沖縄基地問題がそうとうわかります。

「うりずんの雨」は外国人のジャンユンカーマンさんが撮ったので、基地問題の全体像や流れが分ります。わかりやすいです。

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「戦場ぬ止どぅみ」は辺野古密着で現場の感じがよくわかります。
ポスターを見ると「戦場ぬ止どぅみ」の方は「書」で「戦場」と書かれたタイトルやハイビスカスがなんか血に見えるところから、過激な印象があるかもしれないですが、実はこちらのほうが女性的な作品です。現場に寄り添うやさしさがあります。辺野古に通い詰めた三上千恵監督だからからこそ作れたというかんじがすごいある。文子おばあ、山城ヒロジ、反対し続ける一家。などなど、キャラがとても魅力的。泣きながらの現場で戦う女性。でも常に笑顔の人達。彼らが辺野古を守っている。なんと誇らしいことだろうか。

どちらが泣くか?というと私は断然「戦場ぬ止どぅみ」の方でした。こちらの方が感情が伝わる作品だったということでしょうか。「うりずんの雨」はいろいろ解説するようドキュメントっぽい感じ。

外国の方とか、沖縄問題をよく知らないとか、子供達とかでしたら、「うりずんの雨」がいいでしょう。

ただし、この映画には3人の海兵隊による95年小学生レイプ事件の犯人へのインタビューがあります。これがあるおかげで長い間自分はこの作品を見るのを躊躇してました。

犯人のうち一人は自殺。一人はインタビュー拒否。3人とも日本の刑務所で7年ほどちゃんと服役したそうだ。インタビューに応じた犯人は自分の犯行のことを凄く後悔していて、神が許してくれなくても、あの少女にだけは許してほしい、と語っていました。すごく普通の黒人という感じの男でした。犯人のなかではまだまともな奴だったのだろう。
(ちなみにもう一人いたのだけど、少女があまりに幼いということで犯行に加わらなかった)

このインタビューは見ていてやはり辛い。犯行の状況なんかは監督がカットしてくれてるようでしたが。
しかし、このインタビューがとれたのもアメリカ人の監督ならでは。

アメリカ兵が沖縄をリゾート感覚でみてること、そこでハメを外せる楽しいとこだと思ってること、
沖縄の女性に歓迎されているとおもっていること、
このへんはあまり知らなかったことが。とても重要なことを描いてくれてる。
この映画はぜひアメリカでどんどん上映してほしい。期待してる。

あと、最後にでてくるトモリの石獅子。村の守り神が米兵の弾避けになっている戦時中の写真。これが今の石獅子にオーバーラップするとこがほんと名シーンだった。この石獅子もぜひ沖縄にいったら見てみて下さい。正面からみるとずいぶんかわいい顔してますよ。
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