ヴィジット 80点

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シャマラン監督の「ヴィジット」AMAZONプライムにはいったんで見ました。よかった〜。面白かったー。シャマラン復活おめでとう。

クセになりそうなのが、あのオーブンのシーンですよ。ひょっとしてあれはギャクなのか?来るぞ来るぞと思わせて「こないんかい!」みたいな。しかもお姉ちゃん、あの流れでオーブン入んないでしょ普通。なんで入るのよ。まるでダチョウ倶楽部の熱湯風呂だよあれは。もうたまらん。大好き。また次作もああいうのやって欲しい。

前作アフターアースの制作費が130億で、結果大コケして、今回の映画はなんと制作費6億で、もう監督として見捨てられたのかと思ってたら、意外にも面白い映画を作ってしまった。シャマランの才能を発揮させるには予算を与えてはいけないってことですね。

大ヒットした「シックスセンス」なんかは自分は割と普通だなあと思ってて、やっぱり「サイン」や「ヴィレッジ」みたいな、雑誌「ムー」に乗ってるような海外都市伝説ニュースみたいな胡散臭いネタを、ひたすら格調高く、ヨーロッパ文芸映画のように、演出して、結果見たことないような奇妙な映画を作る天才。今回の映画はPOVということで、今までとも一味違う新境地になってる。

主人公の女の子が記録映画を撮ってるっていう設定なんだよね。その子の作った作品を観客は見てるっていうことになる。棚の上にハンディカメラをポンと置いた風だったりなんだけど、映像がすごく綺麗だしミニシアター系の映画みたいな感じがあって心地よいんだよね。編集も、その子がやりましたという設定なので、作為的になりずぎず、見づらいってこともなく、POVの臨場感だけは残るという、このバランス感。とっても計算されてるよね。

特に最後のあの展開からはもう心臓ドキドキでハラハラで、ずっと音楽がないか、息を止めるような緊張感があって、それで最後にあの音楽をかけるってのが、もう憎いよね。

ただ、POVである以上、ドキュメントタッチ風が苦手って人は、この映画は面白くないだろうな。

また、心のトラウマっていうテーマは今回も健在だよね。子供たちにとっては出て行った父親っていうのが、自分は愛されない、自分は無価値っていう傷になっている。そこに、弟君の歌うフリースタイルラップ絡めるとことか、シャラマンが随分明るくなったようなきがする。全体的に子供目線なので、子供の理解できる範囲っていう曖昧さが、うまい具合に作品に奥行きを与えてるし、「老人ってこんなものなの?異常なの?」程うサスペンスの引っ張り方とか、あのご老人だって、心に深い傷を負っているっていうのがさりげなく表現されてるし、そしてきっと死んでないよね。
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