辺野古で撮影されたホテルハイビスカス

ホテルハイビスカスが辺野古で撮影されたと知って、もう一度見てみた。これが想像以上に辺野古だったので驚いている。2002年の映画だから、沖縄国際大学にヘリが墜落する2年前かあ。楽しい沖縄ムービーだが背景には沖縄戦、基地問題とすぐ地続きだ。それがさりげなく、気づく人しか気づかないように挟み込まれている。その自然さが素晴らしいし、中江監督はホント沖縄らしい映画を作る。

キジムナーを探しに行く子供達。「ABCD海岸でーーー」の歌を元気に歌いながら行くのは、な、なんと、辺野古の浜じゃないか!子供達が入り込んだのはキャンプシュワブだったのか、、、当時は軍用鉄条網で基地と仕切られていた。現在はフェンスになっていて全国から訪れた方たちの平和の寄せ書きが所狭しとはためいている。この後、鉄条網の隙間から基地に入るのだけど、そのシーンから別な場所でのセットなのでは?と思います。さすがに基地の中での撮影はしてないと思うのだけど?

hhbk13.jpg

主人公ミイコが元気に辺野古の住宅地を走り回る!当時見たときはミイコの腕白ぶりがリアルで怖くてあまり好きになれなかった(俺が同級生だったらいじめられてるに違いない)ミイコ役は蔵下穂波ちゃん。NHK朝ドラ「あまちゃん」にも出てたね。ご当地アイドルの沖縄の子(キャンエレン)いい役だった。この後ろの渡久地ストアーもまだあるっぽい。行ってみたい。

hhbk16.jpg

ホテルハイビスカスの外観。最高だなあ、この感じ。グーグルマップで探したら、ここ、辺野古の浜に降りていく坂道の途中にあるじゃないの。俺、ここ、なんども通ってたよ。気がつかなかったなああーー

hhbk15.jpg

ミイコのお兄ちゃんは黒人ハーフ!(エグザイルのネスミス!)。そしてお姉ちゃんは白人ハーフ!驚きの家族構成!お母さんは余貴美子さん、お父さんはチョンチョンキジムナーの作者の照屋まさおさん。

hhbk14.jpg

民謡の女王「大城美佐子」さんの猫食いオバー。実際は亡くなった猫を成仏させるため袋に入れて木に吊るす。沖縄の古い風習が描かれている。この風習についてはかすかに聞いたことがある程度。すぐに地面に埋めると成仏できないということなのだろう。ミイコが次の日に行ってみたらあばら家も狐につままれたように無くなっていた。「くまや基地あらんどー(ここは基地ではないよ)」と怒るオバア。なんとも、泣ける、エピソードだった。ここはゴルフ場の中で撮影されたそうです。

hhbk12.jpg

楽しく遊んでいた子供達は米兵に見つかって外に。ほのぼのエピソード。基地のそばで育った子供は何か基地にまつわるエピソードがあったりするんだろうね。このゲート、毎日座り込みが行われているキャンプシュワブメインゲートのすぐ近くだった。驚き。実際は基地ではなく浄水場だそうです。道の反対側は辺野古ダムがありますね。トリイと警備ボックスもセットだそうだ。本物にしか見えん。基地の名前がキャンプ「キング ジョー」になってます。これはウルトラマンの怪獣でキングジョーってのがいるけど脚本の金城哲夫さんがさんが金城がアメリカっぽく、キングジョーって言ってたっていう話からとったのだろうか?

hhbk10.jpg

父ちゃんを探しに一人でバス。運転手は民謡歌手の松田末吉さん。ただバスに乗るだけなんだけど、このシーンがなんか好きなんだよなあ〜〜。

hhbk9.jpg

登川誠仁さんがビンを拾っている謎のおじいの役。(リアカーにバックミラーがついてる)。木の上に住んでいる彼はキジムナーなのか?この映画はあの世の者たちが子供とさりげなく交流する話。今見るとなんとも泣けます。このガジュマルと砲弾の鐘は久志観音堂だそうです。ここも行ってみたい。

hhbk8.jpg

畑でパラソルで休んでいるのはなんと宮古民謡の国吉源次さん!この絵が最高に好きだ。この絵になりたいなあ〜〜。

hhbk7.jpg

黒人ハーフの長男はボクサー目指して東京へ。彼は本当の父親を許していないし、子供の頃はいじめられただろう。それゆえの沖縄人というアイデンティティを強く持っていることがわかる

hhbk4.jpg

叱られたミイコがとぼとぼ歩く夕暮れの住宅地。このシーン好きだーー。ヤンバルのオオシマゼミがの声が聞こえてる

hhbk3.jpg

モンペの子と遊ぶ。ハイビスカスで突っつく遊び?花粉をつけるのかな?

hhbk2.jpg

このシーンも今だからこそしみじみ。お盆の送り火の中、ミイコをおぶって帰る父ちゃん。

hhbk1.jpg

後生(グソー)あの世は雨どいの下にある。沖縄の格言のように、ヒョイと窓から現れる。とてもいいシーンだ。

hhbk17.jpg

最後の方でエイサー来るぞーと言って、画面が切り替わるのだが、エイサーのシーンがなかったのが残念だ。エイサーと一緒にあの世の者たちがさりげなく再登場すれば素晴らしいクライマックスになったのにと思うのだが。

さて、中江監督のインタビュー映像があった。ロケ地や制作現場の話などすごく充実の30分の番組。これだと、最後はミエコが一人で生きていくっていう成長がテーマなのでパイン畑の冒険を経て、お母さんを迎える、っていうラストになっているっていうことでありましたー。



他にも面白い話してますね。小那覇ブーテンさん。命のお祝いといって戦争のあと家を回って人々を元気付けた方ですが、当時は三線弾くような雰囲気ではなかったし、自分が弾きたかったから、そういうことを考え出した、っていうんですね。なるほどー、確かにそうだったんだろうなあと思いますね。

なぜ辺野古にしたのかっていう問いに監督は「基地の町だし忘れられたような感じがよかった」と語ってますね。(それこそ沖縄の北部の全部の道を回ってロケ地を探したという超こだわり)辺野古は住宅地の中に「イタリアンレストラン(イタリア料理ではない)」とか基地の町っぽい名残がポツポツとあって、坂道の感じもいいし、その魅力がこの映画すごく入ってますよね。

この映画見れば辺野古の町そのものが好きになるよね。今度辺野古に行ったら住宅街の方もいろいろ見て回りたいさー。
スポンサーサイト