85点 タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜

これはいい!韓国映画から「新感染」に負けず劣らずの傑作がまたまた誕生。韓国羨ましい。
と言ってもこれは史実だって言うんだから。こんな大変なことあったんだね。

ホテルルワンダを彷彿とさせる。あれも民族虐殺の凄まじい話をエンタメとしてまとめた凄い映画だった。

ニッコリ笑った「ソン・ガンホ」の笑顔から想像もつかない壮絶な展開。1980年といえば俺は小学生。その当時の韓国でこんな酷い虐殺が行われていたとは。

デモ隊に襲いかかる軍が怖いよ。催涙弾を発射する音に身がすくむ。これは映画館ならではかな。自分もデモはよく行くから、こういうデモに本気で襲いかかってくる軍隊とかはリアルに怖い。

怪我人を助けようとする市民を次々に撃ち殺していくやり方が恐ろしすぎる。非情すぎる。道路で倒れたままうめき声をあげる人を放っておくことはできないだろう。助けにきた人を狙い撃ち。戦争ってそうなんだろうなと思う。こういう戦法は戦場では当たり前なんだろう。全くひどい。

そしてこんな悲惨な話なのに、人情系って言うのがまた凄い。
前半は完全に人情喜劇。もう寅さんとかそういうレベルだ。

taxiuntensu.jpg

戒厳令の光州に入ってから、道路にゴミが散乱しているし、バットを持った学生部隊を乗せたトラックに出会うも、まだまだ、ほのぼのして緊張感がない。出会う人々が親切で人情味のある人ばかり。
特にみんなでキムチを食べながら辛いというドイツ人ジャーナリストを囲んで笑っている団欒のシーンはすごくいいな
本当、韓国が好きになる映画だよ。

そのあとの街から聞こえる銃声。これがパンパンッっていう乾いた音でさ、、、余計にリアル。怖い。
今まで人情系だったのにすごく悲惨な感じになっていく。

光州から脱出したあとの村や街があまりにも平和な光景で泣けてくる。おにぎりを食べるシーンとかさ。主人公の葛藤、ついに光州に戻る決断をするまでのシーンがすごくいい。監督は才能ありますねえ。

最後のカーチェイスだけはちょっと作り物すぎるかなあ。ここはない方が良かったかなと思ったけど。あと私服警察もいかにも悪役ーっていう佇まいがわざとらしすぎる。この辺はマイナスポイントでした。

まあとにかくいい映画。悲惨な史実を万人が観れる映画にして、その中で史実もちゃんと描くっていうバランスが素晴らしい。ちょうど南北首脳会談のタイミングでみれたのも良かった。
スポンサーサイト
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。