慰霊の日「平和の詩」

6/23日
沖縄慰霊の日だ。
今年の学生代表の平和の詩。

相良倫子さん。素晴らしかった。
名前からして内地の名前。親は移住者だろうか。

中学三年生とは思えない、文学的な表現。
しっかりと前を向いて、必死に訴える様な表情に感動させられた。
演劇をやっている子だろうか?

sagara.jpg


最初は、表現が抽象的すぎるかなあ、、とも思ったけど。
「マントルの熱、、」とか、、、

一転して戦争の部分の描写は強い言葉で表現された。

「草の匂いは死臭で濁り、光り輝いていた海の水面は、戦艦で埋め尽くされた」
「火炎放射器から吹き出す炎、幼子の泣き声、燃えつくされた民家、火薬の匂い」

悲惨な戦争への怒りを感じる描写だ
こういう強い表現は過去にあっただろうか?

ウーマンラッシュ村本やアジアンカンフーのゴッチ、立川談四楼さんなども絶賛。
大きな反響を起こした。

「戦争の無意味さを」というところで安倍首相が映るのも気の利いた演出だね。

壇上に上がって一呼吸おいて、しゃべり始めた瞬間、バシっと空気が変わる!。鳥肌ものだ。



「全ての人間が、国境を越え、人種を越え、宗教を越え、あらゆる利害を越えて、平和である世界を目指すこと」

沖縄の子供がNHKの全国全国放送で、堂々とこの文を読み上げる。

ただただ感動的だ。そして誇らしい。
そんな世界に1mmでも近づけるように大人たちは頑張らないとね。

名文だったのは2015年の知念君の「ミルク世がヤユラ」あれはこのブログでも紹介した。「命ドゥ宝」の琉歌を読み上げるという、とても独創的で琉球愛にあふれていた。

「ミルク世がやゆら」と「島唄」



2017年は宮古高校3年の「上原愛音(ねね)」さん。チュラさんみたいに可愛い子。参列者を見渡しながら表情豊かに読み上げています。



また翁長知事がカツラをとったのにも驚いた。抗がん治療で頭髪の抜けた頭を晒して、沖縄の基地負担の軽減を訴えるその姿に感動した。会場からなんども拍手が沸き起こった。

「辺野古に基地を造らせない」という私の決意は県民とともにあり、これからもみじんも揺らぐことはありません。」

と、はっきりと言ってくれた。やはりこの人は沖縄の歴史に残る政治家だ。



そして安倍首相は毎度おなじみのなんの心もこもっていないコピペ文章。
沖縄戦の悲惨さに心を痛めるなら、その土地にこれほどの米軍基地を押し込めるか?
なんという偽善的な挨拶だろうか。
沖縄を弾圧する張本人が大事な慰霊の日で、、、怒りしかない。
沖縄のいたるところで「安倍首相は沖縄に来るな」の横断幕で出迎えてやればよかったのだ。



沖縄県浦添市立港川中学校 3年 相良倫子

私は、生きている。
マントルの熱を伝える大地を踏みしめ、
心地よい湿気を孕んだ風を全身に受け、
草の匂いを鼻孔に感じ、
遠くから聞こえてくる潮騒に耳を傾けて。
私は今、生きている。

私の生きるこの島は、
何と美しい島だろう。
青く輝く海、
岩に打ち寄せしぶきを上げて光る波、
山羊の嘶き、小川のせせらぎ、畑に続く小道、
萌え出づる山の緑、優しい三線の響き、
照りつける太陽の光。

私はなんと美しい島に、
生まれ育ったのだろう。

ありったけの私の感覚器で、感受性で、
島を感じる。心がじわりと熱くなる。
私はこの瞬間を、生きている。
この瞬間の素晴らしさが
この瞬間の愛おしさが
今と言う安らぎとなり
私の中に広がりゆく。
たまらなく込み上げるこの気持ちを
どう表現しよう。
大切な今よ
かけがえのない今よ
私の生きる、この今よ。

七十三年前

私の愛する島が、死の島と化したあの日。
小鳥のさえずりは、恐怖の悲鳴と変わった。
優しく響く三線は、爆撃の轟に消えた。
青く広がる大空は、鉄の雨に見えなくなった。
草の匂いは死臭で濁り、
光り輝いていた海の水面は、
戦艦で埋め尽くされた。
火炎放射器から吹き出す炎、幼子の泣き声、
燃えつくされた民家、火薬の匂い。
着弾に揺れる大地。血に染まった海。
魑魅魍魎の如く、姿を変えた人々。
阿鼻叫喚の壮絶な戦の記憶。

みんな、生きていたのだ。
私と何も変わらない、
懸命に生きる命だったのだ。
彼らの人生を、それぞれの未来を。
疑うことなく、思い描いていたんだ。
家族がいて、仲間がいて、恋人がいた。
仕事があった。生きがいがあった。
日々の小さな幸せを喜んだ。
手をとり合って生きてきた、私と同じ、人間だった。
それなのに。
壊されて、奪われた。
生きた時代が違う。ただ、それだけで。
無辜の命を。あたり前に生きていた、あの日々を。

摩文仁の丘。眼下に広がる穏やかな海。
悲しくて、忘れることのできない、この島の全て。
私は手を強く握り、誓う。
奪われた命に想いを馳せて、
心から、誓う。
私が生きている限り、
こんなにもたくさんの命を犠牲にした戦争を、絶対に許さないことを。
もう二度と過去を未来にしないこと。
全ての人間が、国境を越え、人種を越え、宗教を越え、あらゆる利害を越えて、平和である世界を目指すこと。
生きる事、命を大切にできることを、
誰からも侵されない世界を創ること。
平和を創造する努力を、厭わないことを。

あなたも、感じるだろう。
この島の美しさを。
あなたも、知っているだろう。
この島の悲しみを。
そして、あなたも、
私と同じこの瞬間(とき)を
一緒に生きているのだ。
今を一緒に、生きているのだ。
だから、きっとわかるはずなんだ。
戦争の無意味さを。本当の平和を。
頭じゃなくて、その心で。
戦力という愚かな力を持つことで、
得られる平和など、本当は無いことを。
平和とは、あたり前に生きること。
その命を精一杯輝かせて生きることだということを。

私は、今を生きている。
みんなと一緒に。
そして、これからも生きていく。
一日一日を大切に。
平和を想って。平和を祈って。
なぜなら、未来は、
この瞬間の延長線上にあるからだ。
つまり、未来は、今なんだ。

大好きな、私の島。
誇り高き、みんなの島。
そして、この島に生きる、すべての命。
私と共に今を生きる、私の友。私の家族。
これからも、共に生きてゆこう。
この青に囲まれた美しい故郷から。
真の平和を発進しよう。
一人一人が立ち上がって、
みんなで未来を歩んでいこう。

摩文仁の丘の風に吹かれ、
私の命が鳴っている。
過去と現在、未来の共鳴。
鎮魂歌よ届け。悲しみの過去に。
命よ響け。生きゆく未来に。
私は今を、生きていく。
スポンサーサイト